4万円の3Dプリンタの実力を徹底検証(daVinciMini)

世の中を変えるとも言われる3Dプリンタで何ができるかを検証していきます。

謎のぬるっとした液体

ダヴィンチの中をふと覗いてみると(加熱部が冷めてから!)
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柱の部分に黄色い物体が棲みついていました。。。

プリンタモジュールをスムーズに動かすための潤滑油的なものと思われます。最初から塗られてたものですが、上下の動きを積み重ねた結果、こんな感じで塊になってしまったようです。
とはいえ、特に異音が出たり動きに支障が出ているわけではないので、取り除くことはせず、しばらく様子を見たいと思います。

3Dプリンタの印刷中のPC画面様子 ~XYZWareのプリント画面~

3Dプリンタの印刷中の動画は数多く公開されていますが、印刷中のPCの様子をあまり見かけなかったので少しご紹介します。

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とある造形物を印刷している途中の画面です。

ここでは、

  • これまでにかかった印刷時間
  • 予測残り時間
  • エクストルーダ(フィラメントが出てくるノズル部分)の温度
  • フィラメントの残量
  • 進捗率(上記画面では「印刷中・・・」と書かれているところに表示されます。画面は印刷直後だったので表示されていません)

このような情報が表示されています。

いくつか補足すると、

「予測残り時間」は序盤は誤差がかなり大きいので、進捗率にして20~30%くらいになってからの方が参考になります。

・「エクストルーダ」208℃!と驚くかもしれませんが、200℃くらいでフィラメントが溶けるので、これが理想的な温度です。印刷中はずっとこれくらいです。エクストルーダには絶対触ってはいけません。熱いので。

・「フィラメントの残量」リールに着けられたICチップで残量が把握できるようになっています。このICチップがダヴィンチ仕様なため、ダヴィンチのフィラメントは純正のものしか使えないようです。

必要なパソコンの性能について

私は出たとこ勝負と思ってあまり気にしていませんでしたが、

3Dプリンタを使うには、ある程度のパソコンの性能が必要だということが分かりました。

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こちらは、「XYZware」というダヴィンチシリーズで印刷をするために必要な専用のソフトウェアで、無料で使えるものです。

他のソフトで3Dデータを作ったり、webからダウンロードしたデータをこのソフトに読み込んで、大きさの調整などをして印刷指示します。なので、このソフトで3Dデータを一から作るわけではありません。

それでも、3Dデータを扱うには相応の性能が必要なようで、メモリは4GB以上必要になります。上の画面にあるように、私のPCのメモリは3GBしかなく必要性能を満たしていないので、「システムメモリーを拡張してください」と言われています・・・

動かないことはありませんが、時々異常終了します。本当にメモリが原因だとは特定できないですが、メモリを増やすかPCを買い替えるかしないと根本的には解決しません。

パソコンの性能がよくわからない方は、こちらのサイトなどでメモリの容量を確認されることをお勧めします(リンクはwindowsパソコン用です)。

3Dプリンタで作成 ~スマホスタンド その2(精度について冷静に考えてみる編)~

前回は、こちらでスマホスタンドの作成に挑戦しました。

結果は、途中で失敗してしまったので、

7つ作った部品のうち、3つの部品は一応成功、4つは失敗でした。

 

残りを作ろうと思ったのですが、

このスマホスタンド、見てのとおり、ボルトとナットを作って、

それらで組み立てる作りになっているのです。

そもそも、ボルトとナットを作って、ちゃんと噛み合うのか?という

単体テストをしていません。

 

失敗が多くフィラメントも無駄、作る時間も結構かかるので、

今回はボルト1個を単体で作って、できているナットにはまるかどうかを検証したいと思います!

 

できたボルトはこちら。

なんかいい感じです!

 

さっそく、できているナットと組み合わせてみました。

ばっちりはまりました!

ナットにバリのようなものがありましたが、強引にぐりぐり回したらギシギシ言いながらでしたが、ぴたっとはまりました。

これはすごい・・・

ちなみに作ったのは別の日です。作るたびに誤差が出るようなブレはあまりないものと思われます。

プラスチックとプラスチックの結合なので、ギシギシしますが、これは3Dプリンタの問題でなく素材の問題なので、潤滑油のようなもので必要に応じて調整すればいいかと思います

単体テストはうまくいったので、引き続き部品を作っていきたいと思います!

3Dプリンタの本体を自作する!?

3Dプリンタ3Dプリンタをプリントする」という夢のような話が生きている間に実現すればいいなと心から願っているのですが、

 

そんな夢にほんの少しだけ近づきそうな話題です。

なんとあのデアゴスティーニ3Dプリンタの自作キットを販売していました!

全部買うとダヴィンチミニよりはるかに経費が掛かるのはさておき、この先見の明には脱帽です。

先日3Dプリンタ買ったばかりなので、さすがに手は出せませんが、プリンタの性能が気になるところです…

実際にダヴィンチの印刷の様子を観察していると、確かにそこまで超複雑な精密機械!というほどの印象はなく、限られた部品がうまく制御されて動いているな、という印象です。根気と時間とある程度の器用さがあれば、自作もできなくも無いかなと思います。

 

このプリンタでプリンタ自身の部品を一部でも作ってみたいです~(無限増殖!)

フィラメントを追加で購入しました。

本体を購入したときに付属でついていたのは、こちらの青いフィラメントでした。

購入時のお試し用のようなもので、何色がついてくるかわかりません。

長さは100メートル分。どれくらい作れるかというと・・・

理論的には、フィラメントの体積分ということになります。

これがこれまでの加工技術と大きく違うところで、これまでは、ある材料を切ったり繋げたりして作るため、必ず端材、いわゆるロスが出ていました。

この3Dプリンタではフィラメントを溶かして積み上げていく手法をとっているので、材料のロスが限りなくゼロになります。

フィラメントの体積分といってもわかりづらいと思いますが、この間、直径5センチほどのキングスライムを作りましたが、その時に使ったフィラメントが7メートルでした。ですので、100メートルあれば14~15個程度作れることになります。

無くなってしまうと何もできなくなるので&そろそろほかの色でも作ってみたいので、追加のフィラメントを購入しました!

色は5色(透明×2、赤、青、黄色、緑)、1巻240メートルで計6巻分。定価で買うと2万円程しますが、amazonでほぼ新品のものが1万円程度で売られていたので購入しました。

フィラメントで1万円というのは少し高いかなとも思いましたが・・・

専用のものしか使えないようなので仕方がありません。

かかる費用については、改めて取り上げてみようと思います。

色が増えると、作りたいものも増えてくるので届くのが楽しみです!

3Dプリンタで作成 ~スマホスタンド その1~

今回はスマホスタンドを作ってみたいと思います!

 

例によってデザインの技術はまだないので・・・

こちらの素材を使わせていただきます!

今回は、一つの造形物ではなく、

複数のものを印刷してそれを組み合わせて作ることにチャレンジしたいと思います。

 

9つの部品から成っていますが、

ダヴィンチミニは15センチ角の台座の上で作るので、

スペース的にこのスタンドは1回ですべて印刷できないようです。

まずはアームやボルトを作ってみようと思います。

 

上の写真のとおり、7つの部品を作ったのですが、

途中で失敗しました泣

下にうつっている3つの部品は若干難がありますが、

一応無事完成。

上にうつっている部品を作っている途中で、

台座から部品がはずれてしまい、(写真でちょっと乱れているやつ)

やむなく印刷中断しました。

ずれた1こ以外の作成中の3つは順調だったのですが、

途中で中断してしまったものは再開できないため、

無事できた3つ以外の4つの部品はすべて失敗です。

 

フィラメントも勿体ないので、

コツをつかむまではあまりまとめて作らないほうがいいなー、と思いました。

 

ちなみに今回失敗したものは、底面の面積が少ないので

ある程度のりをきっちり塗っておく必要があったと思われます。

(前回キングスライムで張り付いた事件があったので、

 のりの量を減らしすぎました)

 

失敗ばかりですが、気づきも多いのでこれから徐々にうまくできるようになると思っています!