4万円の3Dプリンタの実力を徹底検証(daVinciMini)

世の中を変えるとも言われる3Dプリンタで何ができるかを検証していきます。

3Dプリンタで作成~名刺入れ その3(実用化にむけて)

前回までの反省を踏まえて、実用化に向けた名刺入れの作成に挑戦です。

名刺入れって、名刺入れとしてだけではなく、ポイントカードや診察券といった仕事以外でも使えますね。

そう考えると、名刺交換の時に使うものとして限定しなくても、収納用品としてとらえることもできそうです。

 

前回は、底面に両面テープを貼ったことで、倒れずに最後までできたのですが、両面テープの厚さの分だけ、底面がガタついてしまいました。

今回はあらためてスティックのりを使うことにします。

また、フィラメントを交換し、デザインもジャストサイズのものにしてみました。

 

早速印刷!印刷時間は、1時間半ほど・・・(気になりつつお風呂に入ります)

 

・・・

 

できました!

正面。左上に一部穴をあけています(指入れて名刺をしゅっと出すため)。

 

真正面。そこそこきれいにできたかな、と思ってます。

 

底面。きれいな格子状で、強度も十分。

 

背面。正面よりも積層跡にムラがなくきれいです。

正面は穴が開いているため、その部分で積層するときの動きのパターンが変わり、ムラになっていることが原因の1つと思われます。

 

上面。逆さにすると中身がすべて出てしまいます。これはそもそものデザインの問題。

 

なかなかきれいにできました。

ちなみに今回はかなりスピード重視で質は低めの設定です。

同じものを品質を高めたときにどの程度違いがでるか、今後検証していきたいと思います。

3Dプリンタで作成~名刺入れ その2

前回見事に失敗したので、改善を図って再度挑戦。

 

前回の失敗は、

・途中で倒れてもじゃもじゃ造形物になった

・そもそもサイズが日本の名刺にあってない(外国仕様)

 

だったので、

・底面を両面テープで固定

・デザインは自分で作成

 

することにしました。

3Dのデザインはフリーのソフトを使いました。3Dのデザインについては、あまり風呂敷を広げると収拾がつかなくなるので、いったんここでは省きます。

 

Googleで「フリーソフト 3d CAD」 などと検索すればたくさん出てくるので、自分にあったものを探してみてください。

 

で、早速印刷!今回は、底面の一部に両面テープを貼ってみました。

いざ、印刷スタート!

待つこと1時間・・・

 

見事完成です!

両面テープを貼ったことで見事倒れずに完成したのですが、両面テープの厚さの分がへこんでできてしまいました。ものづくりって難しい。

 

※両面テープが200℃で落ちてくるプラスチックで溶けるのでは??とちょっと心配していたのですが、そういうことはありませんでした。

 

次なる挑戦は・・・もう1回名刺入れ作ってみます。

底面を糊にして、あと、透明のフィラメントにしつつ、形ももう少ししゅっとしたものをデザインしてみたいと思います^^

もう少しで実用的なものができる予感!!

3Dプリンタで作成~名刺入れ その1

今日は名刺入れを作ってみようと思います。

 

例によってデザインはThingiverseからダウンロードしてきました。

いつも通り読み込んで、印刷!

 

はじめは順調だったのですが、

これまたちょっと目を離した隙に・・・

ワー!!!

 

立てて印刷していったのですが、途中で造形物が倒れてしまいました。

その後も立ってる前提でまじめに印刷し続けた結果、もじゃもじゃ付きの失敗作に・・・

 

ベースの面にのりを塗っておくなりしないとダメでした。

印刷するものの形から安定感を考えて、どの程度固定するか。

 

しかし!実は失敗してよかったこともあるんです!

この失敗したもののもじゃもじゃを切り取って、試しに名刺を入れてみたところ、

なんと名刺、入りません。

 

公開されているデータがおかしいのかとも思いましたが、

結論としては、

「アメリカと日本では名刺の標準サイズが違う」んです!

これは知りませんでした。

 

調べてみると、

日本は91×55mm、

北米は3.5×2インチ(88.9×50.8mm)、

ヨーロッパは85×55mm といったように結構大きさが違います。

北米は幅が小さいですね。

 

次は自分で簡単な形をデザインして作ってみたいと思います~

 

【教訓】

借り物のデータでもサイズ違いなど使えないことがある(日本が標準ではない!)

3Dプリンタ印刷のときは底面をいかに程よく固定するか。これは加減の問題なので経験を積むことが一番!

3Dプリンタで作成 ~スマホスタンド その3(使うフィラメントの量に悩む編)~

スマホスタンド作成の3回目の投稿です。

(投稿していない分も含めて、結構ここまで失敗を繰り返しています。)

でも何とか地道に作り続けて、あと土台を含めた3つくらいの部品ができれば完成です。土台はスマホが倒れないように大きめのサイズになっています。

円形の土台ですが、印刷を始めると、思った以上にサイズが大きいです。

サイズが大きいということは、

・フィラメントを結構消費する

・できるのに時間がかかる

ということで、地道に待とうと思います。

幸い、土台は形的に安定しているため、失敗はしない(作っている途中に物体が倒れたりはしない)だろうと。

おそらく3時間ほどかかりそうな感じでしたが、印刷をはじめて約1時間・・・

(画像が荒くてすみません)

プリンタのランプが赤く光っています。

説明書を見ると、

 

「エラーが発生しました」とのこと・・・

 

何がどのようにエラーになったかわかりませんが、とにかく印刷は中断。

できたものは、写真の右側に映っているとおりですが、薄っすい土台のみです(もちろん使い物になりません)。

 

そこそこフィラメントの量も使ってしまいました。

うーん、これはあまりリトライする気になれません。

 

中途半端ですが、スマホスタンド作成はいったんここでひと段落にしようと思います。

 

スマホスタンドはできませんでしたが、

一応得られた成果としては、

・失敗しない置き方のコツ

・ねじ的なものは使えるレベルの精度で出力できる(潤滑油的なものは別にあってもよい)

・全体でどの程度の体積かで使うフィラメントの量をあらかじめ考えることが大事(慣れてもある程度失敗もするのでそれも含めて必要な量を試算しておく)

 

次回は、名刺入れを作ってみたいと思います!

3Dプリンタで印刷すると、必ず端っこにできるこの物体は何?

印刷をはじめると、必ず端っこにこのようなものが作られます。

印刷の一番初めにこれができます。

おそらく、フィラメントの出しはじめは前回の残りかすが残っていたりして出力が安定しないため、出力を安定させるために必要なのだと思われます。

 

微々たる量ですが、その分フィラメントが無駄になるので、たくさんの造形物を作るときはなるべくまとめて作ることが効率的だと思います。

(1個1個作る場合は、パソコンからプリンタに印刷指示する時間やエクストルーダを加熱する時間が必要になるので、時間効率的にもまとめて印刷した方がよいです)

エクストルーダとは? ~3Dプリンタ関連用語~

エクストルーダとは、フィラメントを高温で溶かし、半液体状の状態で押し出す部分です。日本語訳でも押出機という意味だそうです。

(写真では先からちょろんと青いフィラメントが見えています。)

 

ダヴィンチのフィラメントは太さ直径1.75mmですが、実際に溶けて出てくるときは0.1~0.4mmの太さになっています(設定で変えられます)。この細い棒状のフィラメントをきれいに積み重ねることによって繊細な形が作り出されています。

 

従来からある紙に印刷するいわゆるプリンタに当てはめてみると、フィラメントがインク、エクストルーダはヘッドのようなものです。

 

ダヴィンチのフィラメント購入で最大の失敗!!

やらかしてしまいました。

 

先日amazonで替えのフィラメントを購入し、

昨日自宅に届きましたが・・・使えませんでしたorz...

 

ダヴィンチは専用のフィラメントしか使えないことは聞いていたため、

amazonダヴィンチ用のフィラメントを購入しました。

しかし・・・

 

購入したのは「ダヴィンチ」用ではあったのですが、

ダヴィンチミニ」用ではなかったのです!!!

実は届く直前に、もしかしたら・・・と脳裏をよぎって、

ネットで調べてみたのですが、やはり別物。

ダヴィンチミニでは「ダヴィンチJr、ミニ」対応のものが必要でした。

気づいたときには商品はすでに発送されており、

むなしく自宅に届きました。

 

詳しく確認しないでポチった私がいけないのですが、

これは間違えやすい・・・

amazonで購入誤りによる返品に応じてくれる商品だったため、

初のamazonへの返品でいったん落着ですが、がっかり感はかなりのものでした。

 

このあたりはもっと3Dプリンタが普及すれば、

ユーザに親切になってくると思うので、

今回はここでみなさんに情報提供することに意義を見出したいと思います!

 

今後仕様が変わってくることもありえますが、気を付けましょう!

ダヴィンチのフィラメントを購入するときは、

ダヴィンチ」用なのか「ダヴィンチJr、ミニ」用なのかを確認しましょう!!

 

※専用のフィラメントしか使えないのは、フィラメントにICチップが付属しており、これが本体と連動して、 本体側でフィラメントの残量を管理しています。そのため、このICチップがないとフィラメントが認識されないようになっています。フィラメントで利益を稼ぐビジネスモデルなのかもしれませんが、できれば素材と形状さえあっていれば使えるようになっていると嬉しいですね・・・