4万円の3Dプリンタの実力を徹底検証(daVinciMini)

世の中を変えるとも言われる3Dプリンタで何ができるかを検証していきます。

3Dプリンタを購入したきっかけ

私が3Dプリンタを購入したきっかけは、

こちらの本に衝撃をつけたことがきっかけでした。

 

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭 ジェレミー・リフキン著

https://www.amazon.co.jp/dp/4140816872

 

この本で3Dプリンタについて紹介されていたのですが、

例えば、すでに3Dプリンタで建物や自動車を作ることができること、

砂漠で3Dプリンタが砂を溶かして、それを材料にしてガラスの花瓶が作れること

(しかも動力は太陽光パネルで賄っている)、

流通網が発展していないアフリカの地域などに3Dプリンタを導入することで

生活必需品をその場で製造してしまうことが考えられていることなど、

3Dプリンタでこれまでの生活がガラッと変わるような未来が考えらえているというのです。

 

私はこういった研究がもっと進んでいくことを望んでいますし、

そのためには、一般的に3Dプリンタが普及して、その分野の研究が進むための

資金が流れていくことが大事だと考えています。

そのため、3Dプリンタを購入して実際に使ってみることにしました。

さらに、このブログはほんとに微力かもしれませんが、

3Dプリンタの普及に少しでも役立てればと思っています。

3Dプリンタが印刷する仕組み

今回は3Dプリンタの印刷の仕組みをご紹介します。

 

紙に印刷する通常のプリンタでも

インクジェットプリンタやレーザプリンタなど、

複数の印刷方式があるのと同様、

3Dプリンタにも複数の印刷方式があります。

 

ダヴィンチミニでは、現在もっとも主流な熱溶解樹脂積層(FFF)方式という

印刷方式が採用されています。

この「熱溶解樹脂積層」方式ですが、

熱で樹脂を溶かし、糸状になった樹脂を下から重ねていく(積層)ことで作る方式です。

ダヴィンチミニで使う樹脂はPLAと呼ばれるプラスチックで、200度ほどで溶けます。

印刷中の様子。真ん中の黒い物体はプリンタモジュールと呼ばれるもので、

これが200度ちょっとまで熱せられて、下にあるノズルから熱された樹脂が落ちてきます。

(下に物体ができています。途中で倒れて失敗している画像ですが・・・)

ノズルの位置が動くだけでなく、下の台座も巧みに動いて、

それなりに高速で層が積み重なっていきます。

それでも糸状に印刷されたものが何十層にもなって出来上がるので、

形になるのにはそれなりの時間がかかります。

 

たとえば、上の画像の物体になるまでに、印刷開始から15分ほどかかっていると思います。

これも技術革新がもっと進めば何分の1にもなるのだと思いますが。

 

印刷の仕組みはこのような感じです。

今後動画などでもご紹介していきたいと思います。

4万円の3Dプリンタ、ダヴィンチミニについて

私が購入した3Dプリンタの本体について紹介します。

 

ダヴィンチミニ (da Vinci Mini W)

2016年の夏ごろに発売されたもので、通販で37、800円で購入しました。

 

数年前なら10倍以上の値段だったと思いますが、

かなり安くなっています。私が購入に踏み切ったのもこの価格が決定的でした。

 

ダヴィンチシリーズはいくつかのタイプの3Dプリンタが発売されていますが、

通常販売されているものでは最も安いタイプです。

上記のダヴィンチミニは単色の印刷になります。

※フィラメントを交換することにより色を変えることはできますが、

 印刷中にフィラメントを交換することはできないので、

 実際に作るものは1色のものになります。

 立体のパーツを分けてそれぞれを別の色で印刷すれば、

 複数色の立体造形物を作ることができます。

 

ちなみにダヴィンチのフルカラー印刷ができるものは、値段は10倍以上します!

昔のワープロ印刷もはじめは黒だけで、

カラー印刷ができたときは感動しましたが、

3Dプリンタも同じような歴史をたどるのかもしれませんね。

 

私にとっては、この値段で立体の造形物が家で作れるのは、

革命的な衝撃を受けました。この機械でどれだけのことができるか、

これからじっくり試していきたいと思います!

フィラメントとは? ~3Dプリンタ関連用語~

実物の印刷記録だけでなく、

3Dプリンタの仕組みや専門用語などについても、

少しずつご紹介していきたいと思います。

 

今回は、「フィラメント」について。

 

フィラメントとは、プリンタで言うトナーのようなもの。

このブログで使っている3DプリンタはPLAと呼ばれる

プラスチック素材を使っていますが、

このプラスチックがリール状になっています。

写真が暗いですがこんな感じ。

 

これを高温で溶かして形を作っていく仕組みになっています。

 

「フィラメント」=3Dプリンタで言うトナー と覚えてください。

初めての3Dプリント~マグカップ

3Dプリンタで初めての印刷です。

 

通常の紙にプリンタで印刷するときには、

文書や画像などのデータが必要ですが、

3Dプリンタで印刷するには3Dのデータ、

いわゆる立体のデータが必要です。

 

ホームぺージで世界中の人が3Dデータを公開しているので、

それを使って印刷することもできますが、

初めてのプリントは人生で一度しか経験できないので、

データも自分で作ってみました!

 

作ったのはマグカップ。

FUSION360などのソフトウェアを使って作成することができます。

全くの素人ですが、3Dデータの作成のサンプル動画に

マグカップの作成方法が紹介されていたので、見よう見まねで作りました。

 

で、さっそく読み込んでプリントアウト!

(詳しい過程はまた別の機会に公開します。)

 

できたのは・・・こちら。

 

大失敗。

底面が少しできかかっていますが、

途中少し目を離している隙に、

機械とマグカップがくっついてしまってよくわからないことに・・・

しかも素材が機械に絡みついて&固まってしまいました。

(あまりの動揺に写真は取り忘れました)

 

機械にへばりついたプラスチック素材をはがすために

クリーニングしたり引っ張ったりすること1時間。

「ばきっ」と音がして、部品が一つ外れてしまいました・・・

 

 

壊したか・・・

 

 

かなり焦りましたが、外れた部品を冷静に取り付け、

(冷静ではなかったかもしれません、偶然またくっつけられただけ)

さらに付属のあらゆる器具を使ってクリーニングを繰り返すことで、

なんとか復旧しました。2時間くらいはかかったかも・・・

 

原因を考えてみましたが、印刷した物体がおそらく台座にきっちり

ついていなかったため、印刷を失敗したようです。

(この辺の仕組みは今後ご紹介していきます)

 

説明書だかをよく見ると、室温がそれほど高くないときは、

台座にのりを塗るなどしてくださいと書いてありました。

 

とりあえず印刷してみよう!なんとかなるでしょ!

と思ってやった結果思わぬ事態を引き起こしてしまいました。

 

教訓としては、

・失敗することもある

・使い方はきっちり理解して使うべし

当たり前の教訓ですが・・・

 

でもこの2時間ほどの復旧で機械の細かいところを

いろいろ観察できたのは収穫でした。

 

次は何をつくろうか・・・

 

★結果・・・失敗

 かかった時間・・・約10分

 使ったフィラメント・・・1m

 

 

 

ごあいさつ

はじめまして。

このたび、3Dプリンタを購入しました。4万円で。

 

このブログでは、

「3Dプリンタって何なの?」

「何ができるの?」

「どれくらいのものができるの?」

など、3Dプリンタのことをあまり知らない方に向けて

様々な試行錯誤をしていくようすをお伝えしていきたいと思っています。

かくいう私も3Dプリンタが昨日家に届いたばかりで、全くの初心者です。

(なので、あまりマニアックな内容を求めているかた向けではないかもしれません。)

 

3Dプリンタのことを調べていてそういった情報が

あまりなかったので、ブログを作ることにしました。

 

皆さんのお役に立てれば&このブログを読んで3Dプリンタに興味を持っていただければとてもうれしいです。

 

よろしくお願いします。